大問1 四則計算
1年生の序盤の正負の数の基礎計算から5問出題。中学数学の基本の計算なので、符号ミス等に注意して、確実に点数を取りたい。
大問2・3 文字式の計算
大問2では加減、大問3では乗除の計算問題が出題。
基本の計算なので点数を取りたいところだが、今回の中間テストは方程式がメインなので、文字式と方程式の計算の違いに注意が必要。
特に、分数の計算で分母をなくしてはいけないのに、分母をなくしてしまうといったミスがありがちなので、正しい計算をできるように日頃の勉強で練習しておくことが大事。
大問4 式の値
式に数字を代入して、値を出す問題が3問出題。
教科書や問題集によくある形なので、計算ミスに注意して点数を取りたいところ。
大問5 等式・不等式の立式
問題文を読み、式を立てる問題。問題は易しいものになっているが、不等号を使う際の「以上・以下」「より大きい・より小さい」「未満」という言葉の違いに注意したい。
大問6・7・8 方程式の計算
今回のテストのメインと言っても過言ではないであろう方程式の計算が、約25点分出題。特別、複雑なものはないゆえに、配点が大きい、ここをいかに落とさないかが非常に大事になっている。計算がメインとなる場合のテスト範囲のときは、教科書や問題集を繰り返しといて、ミスのないように得点できるように勉強するのが必要。
大問9 文字式の計算
方程式を繰り返し解いたあとに、文字式の計算を織り交ぜてきている問題構成。分数の文字式の計算なので、通分して計算が必要になるが、問題文を読まずに解いているとミスがでそうなところ。
大問10 規則性
今回のテストで、最も生徒たちを困らせた問題の1つであろう大問10。タイルの枚数をどんどん増やしていき、n番目の図形がどうなるかと考える問題。高校受験では頻出の問題ではあるが、基本的な問題集では出題頻度は高くないので、解き方がわからない人も多かったであろう。レベルが高めのテキストで演習していて、一度解いたことがあれば解くことが出来ただろう。
大問11 式の意味
式を見て、その式が何を表しているか考える記述問題。記述問題なので、出題者が答えて欲しいポイントを正しく言葉としてかけるかが必要になってくる。
大問12 方程式の計算
大問7の方程式より、複雑めな方程式の計算。分数の方程式の計算なので、分母を払って計算する必要があるが、大問9などと混ざって計算してしまわぬように注意したい。
大問13 式の値(難)
大問4の式の値の発展バージョン。文字式を文字に代入するというのは、あまり見慣れない人もおおかったと思われる。やること自体は単純だが、何をすればいいか困惑する人も多かったお推測される。正答率は低いだろう。
大問14・15 方程式の文章題
個数と代金、年齢の問題で、よくある形の方程式の文章題。文章題は苦手とする人も多いかもしれないが、教科書や問題集に良く出てくる形のものは解き方をマスターしてテストに臨みたいところである。
大問16 方程式の文章題(難)
最後の問題は、最も生徒たちを困らせた問題の1つ。正答率は相当低いと予想される。わり算の商と余りの関係性を理解して、式を立てる必要があり、初見では解くのは相当厳しい。最近の埼玉県の公立入試の問題で似たような問題が出されたことがあるので、それを意識した出題だと予想される。
総評
基礎的な計算問題や文章題がしっかり出題されている分、平均点はそこまで低くならないが、教科書や問題集を解いているだけでは到底解けないと思われる問題も出題されているため、勉強が得意な子でも90点を超えるのは厳しいテストだと言える。高得点を目指すなら、教科書レベルで満足せず、難易度が高いテキストを繰り返し解いて臨む必要があるだろう。
とはいえ、今回のような計算がメインのテストの場合、いかにミスをしないかが大事にはなってくる。日頃の勉強で、時間を測って計算練習をしたり、ミスをしたら次同じようなミスをしないように反省するような勉強を心がけたい。