これまで塾講師として15年以上現場に携わり、日々様々な生徒、ご家庭を見てきました。
その過程で、保護者の方からたくさんのご相談を受けていく中で、良く相談される事を
今回は小説っぽく書いてみましたので、是非ご一読ください(^^)
※全て架空のお話です。が、「うん、あるある」「わかる~!」「なるほどそうやれば良いのか!」
など、共感・参考にして頂ければ嬉しいです。
誰かを特定しているわけではございません。そのため内容への批判・クレームは少しなら受け入れます。笑
『子育ての原則』~場面ごとの解決法~
子育て・教育に必要な「二つの目」(前編)
【登場人物】子ども、母親、その義母(教育コンサルタント)
テスト前,テスト返却後の,またいつもの光景。ママ友たちもみんな同じ。
中学生がいる家庭なら,多くがそうなのかもしれない。我が家でも,大抵はそうなる。多くの親が抱える悩み・・・
——————–
「子どもがやる気にならない。」
もちろん,ご褒美を用意したり罰則を用意したり,いろいろやってみたけど,お義母さんに言われた言葉、
「その方法が悪いわけではないわ。それも試してみるのはいいけど,それは一番安易な方法ね。」
この言葉が耳から離れない。
「じゃあどうすればいいんですか?」
と聞いてしまった私は,やはり安易な方法で解決したいのだった。
「子に変わって欲しいなら,まずは親が頑張って変わらなくてはいけないの」
と義母から言われた。
私は強く反省をして,義母から素直に学ぼうと決心したのが2ヶ月前だった。
結局、私は変われていなかった。
息子はまた今回もテスト勉強をあまりやらなかった。
もちろん,結果は当然悪いだろう。
それは約2ヶ月前の中間テストの後からわかっていたことだった。
————前回の中間テスト返却後のこと————
「あなたいつもそうじゃない!次は頑張るって,前も言っていたじゃない!」
「うん。でも次は本気だよ,次は頑張る・・・」
「あなたって結局そうなのよ!掃除もしないし,お手伝いだってしないじゃない!」
「・・・わかってるよ。うるさいなぁ」
「何がうるさいの!?あなたのことを思って言っているのに!」
「もういいよ!」
バタン!
「またすぐ部屋に逃げ込む!出てきなさい!」
私はあの子の部屋の前まで行って怒鳴っていた。
それを黙って見ていた義母がやっと口を開いた 「あらあら。ダメよ。それじゃぁ。」
「だってお義母さん。あの子,いつも次は頑張る,次は頑張るって言っていて,結局また勉強してないんですから!でも今回は本気だって言っていたので,期待していたのに・・・」
「期待をするのはとても良いことよ。でも期待しすぎることで,結果が悪かったときにいつも叱ってないかしら?」
「・・・・だって,あの子ったら。」
「あの子にどうなって欲しいの?」
「私はあの子に変わって欲しいんです。」
「そうね。あなたの気持ちも分かるわ。でもね,頭ごなしに『勉強しなさい』と言って長い目で見て成功した試しはないわよ。これは今度しっかりと説明してあげるけど,まず,もっと大事なことがあるわ」
「テストの点数より大切なことですか?もちろんわかっていますけど…」
「ふっふ(笑)そうね。親や先生は,子どもを『二つの目』でみることが大事なのよ。」
「二つの目?」
後編へ続く・・・
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