【EIMEI ASK】2024年度中2生第2回北辰テスト 数学 所感

どうもこんにちは、エイメイ学院のASKです✋

 

本日3月16日に行われました、中2生3月北辰テスト、受験生スタート号の所感について述べていきたいと思います。

 

この回は、中2生の受験生としてのスタートという位置づけになります

 

受験自体が初めて、志望校判定も初めて、という方は多いでしょう。ぜひ、受験生としての意識を持っていきましょう

 

以下に数学の分析を述べていきますので、受験された方は参考にしてみてください!!

 

また、今夜19時から、YouTube Liveにて、解説を行いますので、ぜひそちらもご参加くださいませ✋

 

 

<2024年度 中2 3月北辰テスト 数学 所感>

大問1 小問集合 (配点:46点)

北辰テストに限らず、埼玉県の公立入試において大問1の計算問題&小問集合は最も点数の稼ぎ所です。まずはここを素早く正確に処理出来るようになることが、数学の受験勉強において最優先事項となります。
配点も46点と、全問題の半分近くを占めており、ここを完答するだけでも例年平均点を超えるようになっています。つまり偏差値50を超えます。確実に取りにいきたいところですね!それぞれの問題を見てみましょう。

(1)文字式の加減です、必答です。

(2)正負の数の計算です、こちらも必答。

(3)単項式の乗除ですね。これも冷静に処理して確実に取りましょう。

(4)代入計算です。負の数を代入するときはカッコをつけましょう。必答です。

(5)方程式ですね。解いたあとの検算まで出来ると良いでしょう。

(6)連立方程式です。こちらも、解を代入して検算しましょう。

 ↑ここまでが、例年計算問題で、最も優先して取るべき問題です。

 

(7)角度の問題です。補助平行線を引いて、錯角を駆使しましょう。

(8)絶対値に関する問題です。絶対値の意味をちゃんと分かっているかが問われていますね、ここは差になると思います。

(9)文字式の表示の問題です。単位も揃っているので、確実に処理したいですね。

(10)反比例のグラフに関する問題です。双曲線上の点からつくる長方形の面積が比例定数になることを知っていれば一発です。

(11)方程式の文章題です。北辰テストの方程式は、すでに式が置かれていて、空欄を補充する形になっています。問題文の条件や数字と、すでに用意されている式を照らし合わせながら解くと、対応しやすいです!また、②は①の式を解いて答えを出していくのですが、必ずしも方程式の解がそのまま答えになるわけではありません。
今回は①の解のうち、xの値を使って、3問以外正解という条件から答えを出せればOKです。

大問2 作図&小問&会話文問題(配点:26点)

大問2は必ずと言っていいほど、作図の問題の出題があります。また、確率、平面図形or空間図形の問題、会話形式の長文問題が出題されます。正当率が極端に低い問題もありますので、そこを見極めて取れる問題は確実に取りにいくことが大事ですね。
この大問2と大問1で点数を稼ぐことができれば、それだけで6~7割近くいきます。つまり偏差値60は超えられます。

(1)作図の問題となります。作図は、問題文の条件から、どんな図を描けばいいのかを決めます。今回は垂直二等分線や角の二等分線という指定があったので、かなり書きやすかったと思います。

(2)問題文の条件から、a,b,cを調べていく問題です。まず20以下の素数を全部書き出して、一つ一つ見ていくのが良いでしょう。正答率は低くなると思います。

(3)平行四辺形になるかどうか判別する問題です。平行四辺形になるための5条件に当てはまるかどうかを判断しましょう。ちょうど学年末テストでやって人も多かったのではないでしょうか。

(4)円錐の底面の周の長さと、おうぎ形の弧の長さが対応していることを知っていれば解ける問題です。例年、ここは難しい図形問題があることが多いのですが、今年はそうでもないですね。とはいえ正答率は50%を切ると予想されます。

(5)会話文から読み取って答える問題です。今回は有名な平面分割問題ですね。①ア,イについては図を数えるだけでいけます。②に関しては、パーツの増え方が、n本目の直線の本数と一致することを使って、連続する4つの数の和が46になっていることに気づければよいです。ここは正答率が低くなるでしょう。

大問3 関数と図形(配点:11点)

大問3は関数と図形の問題です。埼玉県の公立入試だけに限らず、私立高校含めてどの学校もほぼ間違いなく関数と図形は出題されます。上位校狙いにとっては「関数と図形」を攻略することが、上位校への登竜門となります。
とはいえ、現段階で(2)の図形問題は取れなくても差になりません。ここは例年、正答率が10%を切ります。いまの段階でも確実に取れる人は実力者といえるでしょう。

(1)直線lの切片を答えるだけです。必答ですね。

(2)座標を文字でおいて、問題文の条件から方程式を立てる問題です。練習が必要ですが、今年は例年と比べて取りやすくなっていますね。上位狙いは取れた人も多かったのではないでしょうか。とはいえ、例年通り正答率は10%前後になりそうです。

大問4 平面図形(配点:17点)

大問4では必ず「証明問題」の出題があります。また、その後一つの図形に対して角度の問題や面積を求める問題など続きます。最後の問題に関しては、年によっては正答率が1%を切ることが多く、試験内に解ける人はほぼいません。

(1)三角形の合同を示す問題です。証明問題は部分点が出ます。合同条件に必要な3つの条件のうち、2つは問題文の条件(いわゆる仮定より~の部分)ですので、そこを書いておくだけでも点数は稼げます。のこりの「間の角度」については90度から共通な角度を引き算して表示します。典型的な問題ですので、この手の証明は練習しておきましょう。

(2)直角二等辺三角形の底角が45度であることと、(1)で証明した合同を使って簡単に解くことができます。もし(1)が完全に記述できていなくても、合同であることは使ってしまいましょう。

(3)ここは例年、というより全ての北辰テストにおいて難しい図形問題となります。↑にもあるように、この問題以外のすべての問題が取れているという確信がある人のみ取り掛かるべきでしょう。
今回は、直角二等辺三角形の面積を斜辺BCから出し、それが四角形ADCEの面積と同じであること。また周の長さの条件から△DCEの面積も出し、最後に引き算することによって出すことができます。余力のある人はやってみてください。

まとめ&総評

以上、問題ごとに細かく見てみましたが、中2第2回の北辰テストとしては、例年通りの難易度いえるでしょう。

毎年この受験生スタートとしての位置づけの北辰テストは平均点が40点前後と低く、この段階で1~2年の基礎事項が身についている人は、偏差値が高い傾向にあります。つまり、受験生としての準備が出来ているという証拠です。

反対に、1~2年の内容で忘れている部分があれば、そこをこの3月中におさらいしていくことが大事です。中3の1学期というのはどうしても忙しくなりがちです。

塾によっては春休みに行われる春期講習において、各学年の復習を入念に行うところもあるでしょう。

北辰テストは今後も続いていきます。中3生は月1ペースでありますので、毎回「自己採点、解き直し、弱点のあぶり出し&補強」を行っていくことが、受験勉強の王道になります。

 

 

詳しい問題の解説や、今後の勉強法、偏差値予想については、今夜YouTube Liveで行いますので、ぜひ御覧ください👇

この記事を書いた人

村上飛鳥ASK

どうもこんにちはエイメイ学院のASKです✋
EIMEIグループ全体の数学科の責任者をやっています。普段はエイメイ学院みずほ台校舎に在中。
公立私立問わず毎日、数学の入試問題を解いています。定期テスト対策・公立高校入試から、難関私立・国立高校まで幅広くご対応いたします。
2024年度から中学受験にも参入。