【EIMEI ASK】2025年度中3生第1回北辰テスト 数学 所感

どうもこんにちは、エイメイ学院のASKです✋

 

本日4月27日に行われました、中3生第1回北辰テストの所感について述べていきたいと思います。

 

この回は、中3生つまり受験生としての初の北辰テストです

 

受験自体が初めて、志望校判定も初めて、という方は多いでしょう。ぜひ、受験生としての意識を持っていきましょう

 

以下に数学の分析を述べていきますので、受験された方は参考にしてみてください!!

 

一部前回の分析と同じ文章を載せていますが、北辰テストの形式自体、回を増してもそこまで変化ないのと、毎回大事なポイントとなるので、再掲させていただきます。

 

 

※前回の北辰分析はコチラになります↓

 

 

<2025年度 中3 第1回北辰テスト 数学 所感>

大問1 小問集合 (配点:46点)

前回も述べましたが、大事なことなので再掲です↓
北辰テストに限らず、埼玉県の公立入試において大問1の計算問題&小問集合は最も点数の稼ぎ所です。まずはここを素早く正確に処理出来るようになることが、数学の受験勉強において最優先事項となります。
配点も46点と、全問題の半分近くを占めており、ここを完答するだけでも例年平均点を超えるようになっています。つまり偏差値50を超えます。確実に取りにいきたいところですね!それぞれの問題を見てみましょう。

(1)文字式の加減です、必答です。

(2)正負の数の計算です、こちらも必答。

(3)多項式の計算ですね。これも冷静に処理して確実に取りましょう。

(4)単項式の乗除です。途中計算をしっかりと書きましょう。

(5)代入計算です。負の数を代入するときはカッコをつけましょう。必答です。

(6)連立方程式ですね。解いたあとの検算までしましょう。 

(7)角度の問題です。ブーメラン型といって、3つの内角の和が凹みの角と等しいことを使うと一発です。

(8)比例の問題です。yとxの関係式をしっかりと出して、確実に取りましょう。

(9)球の体積の問題です。公式をちゃんと知っているか問われていますね。

(10)サイコロを2回投げる問題です。サイコロ2回(2つ)は”必ず”表を使って数えましょう。こちらも落としてはいけない問題です。

↑ここまでが全て基本問題といえます。40点分の配点と大きいですね!

(11)方程式の文章題です。再掲ですが、北辰テストの方程式は、すでに式が置かれていて、空欄を補充する形になっています。問題文の条件や数字と、すでに用意されている式を照らし合わせながら解くと、対応しやすいです!また、②は①の式を解いて答えを出していくのですが、必ずしも方程式の解がそのまま答えになるわけではありません。
今回は①の解を出し、箱の数と個数を掛け算して全部のチョコレートの個数が求められればOKです。

大問2 作図&小問&会話文問題(配点:26点)

大問2は必ずと言っていいほど、作図の問題の出題があります。また、統計や整数問題、平面図形or空間図形の問題、会話形式の長文問題が出題されます。正当率が極端に低い問題もありますので、そこを見極めて取れる問題は確実に取りにいくことが大事ですね。
この大問2と大問1で点数を稼ぐことができれば、それだけで6~7割近くいきます。つまり偏差値60は超えられます。

(1)作図の問題となります。作図は、問題文の条件から、どんな図を描けばいいのかを決めます。今回は角の二等分線という指定があり、その後「Cからの距離が最も短い」という条件から垂線を書ければOKです。

(2)ここでまさかの年号問題。今回の素因数分解の答えだけでなく、2025=45²は知っておくと良いです。

(3)四分位数に関する問題です。四分位範囲の条件からaの候補を全て挙げるタイプの問題です。これは入試問題でも近年よく見るようになりました。

(4)水に立体を入れる発展問題です。中学受験でよく見ますね。カサが増えた分が、立体の体積であることからhに関する方程式を作って解きます。問題文が長い上、見たこと無いという人も多く、正当率はかなり低いでしょう。

(5)会話文から読み取って答える問題です。今回は倍数に関する問題ですね。5で割ると1余る数が文字を使って5y+1と表されることは知っておく必要があります。(それがそのまま①の答えですね)
②に関しては会話文に沿って式変形し、細かくx,yの値を調べていきましょう。差になる問題と言えます。

大問3 関数と図形(配点:11点)

大問3は関数と図形の問題です。埼玉県の公立入試だけに限らず、私立高校含めてどの学校もほぼ間違いなく関数と図形は出題されます。上位校狙いにとっては「関数と図形」を攻略することが、上位校への登竜門となります。
とはいえ、現段階で(2)の図形問題は取れなくても差になりません。ここは例年、正答率が10%を切ります。いまの段階でも確実に取れる人は実力者といえるでしょう。

(1)直線のx軸との交点を答える問題です。x軸上はy座標が0、と心得ておきましょう。ここは取りたいですね。

(2)座標を文字でおいて、問題文の条件から方程式を立てる問題です。前回の北辰テストよりも条件が簡単で、上位狙いは取れた人も多かったのではないでしょうか。とはいえ、例年通り正答率は10%台になりそうです。

大問4 平面図形(配点:17点)

大問4では必ず「証明問題」の出題があります。また、その後一つの図形に対して角度の問題や面積を求める問題など続きます。最後の問題に関しては、年によっては正答率が1%を切ることが多く、試験内に解ける人はほぼいません。

(1)三角形の合同を示す問題です。証明問題は部分点が出ます。合同条件に必要な3つの条件のうち、2つは問題文の条件(いわゆる仮定より~の部分)ですので、そこを書いておくだけでも点数は稼げます。のこりの「間の角度」については二等辺三角形の底角は等しいことから示します。

(2)(1)で証明した合同を使って解くことができます。51°が何箇所かあるのと、外角の性質を活用してなるべく楽に求めていきましょう。そうでなくても、いろいろと書き込んで調べていく内に答えにたどり着くことはありますので、取りに行きたいところですね。

(3)ここは例年、というより全ての北辰テストにおいて難しい図形問題となります。↑にもあるように、この問題以外のすべての問題が取れているという確信がある人のみ取り掛かるべきでしょう。
今回は、(1)で示した合同に加えて、高さの等しい三角形の面積比は底辺の比に等しいことを多用して解くことができます。

まとめ&総評

以上、問題ごとに細かく見てみましたが、中3第1回の北辰テストとしては、例年通りの難易度いえるでしょう。

第1回は時期的にも1,2年の内容からしか出題されません。ほとんど前回の受験生スタート号と同様です。したがって、この段階で1~2年の基礎事項が身についている人は、偏差値が高い傾向にあります。つまり、受験生としての準備が出来ているという証拠です。

反対に、1~2年の内容で忘れている部分があれば、復習が必要になりますが、中3生はなにかと忙しいですね。ちょうど大型連休に入りますので、ここをチャンスと捉え、復習できると良いでしょう!

北辰テストは今後も続いていきます。中3生は月1ペースでありますので、毎回「自己採点、解き直し、弱点のあぶり出し&補強」を行っていくことが、受験勉強の王道になります。

 

 

他、最近の記事

 

 

【PR】ASKの更新情報はコチラ

この記事を書いた人

村上飛鳥ASK

どうもこんにちはエイメイ学院のASKです✋
EIMEIグループ全体の数学科の責任者をやっています。普段はエイメイ学院みずほ台校舎に在中。
公立私立問わず毎日、数学の入試問題を解いています。定期テスト対策・公立高校入試から、難関私立・国立高校まで幅広くご対応いたします。
2024年度から中学受験にも参入。