ブチ切れ事件。教育学習塾EIMEI

早いな~。あれからもう13年も経つんだね。彼らは皆卒業したからね。
懐かしいこと。今なら笑えるけど。種をつくったBくんが元気そうにその後、塾に顔を出しましたよ。

面白いことに、この登場人物の誰かが今は先生として戻ってきて社員をやってますよ。

今は生徒達のために立派に先生をやってくれています!なんとも感慨深い。

———–以下13年前の記事。

これをブログにUPするのには理由があります。
当事者以外でも塾に居た生徒や,親も心配して,このことが気になっている方もいらっしゃいます。

一人ひとりに説明できないからブログにUPします。

プライバシーに配慮して,登場人物をA,B,それ以外Cとしてお話を進めます。

コレを読んでも,誰のこと?と探らないでください。面倒だから。笑

それを理解した上で読んでください。

テスト前の日曜日,自習中に教室で大きな物音がした。

その瞬間,Aが教室から飛び出してきた。すごい形相で。
塾から飛び出して行ってしまったのです。

すぐに状況は想像できた。

自習室にいた奴らは学校が違うが,仲良く,とても良いやつらだけど,悪ふざけが過ぎるところもよくある。

それで,Aを怒らせてしまったのだろうと一瞬で察しました。

BとCたちは焦ってすぐに携帯に電話したり,汗だくで探し回ったりしたけど見つからない,その場に居た先生2人も心配して外に出てあたりを気にしてくれて いる。

しかし,私は平然と机に座っていた。
二人の先生に「いいよ。今は放っておこう」と。

このときの判断としては,Aも冷静になるまで時間がかかるだろうし,結果的に今見つけてしまうと良くないとの判断。

さらに,怒らせたBや関係はないがその場にいた友達Cたちが必死で探しているのも,とても良い経験かと 思ったからだ。

BとCたちが戻ってきて,「全然見つからない,携帯にも出ない。どうしよう。」と。

私は何の行動も起こさずに見ていた。

Cの一人が「電話には出たけど,無言だ・・・心配だ。」と。

そうか,電話に出たか。なら少し落ち着いたかな。と思い。私もようやく外を探し始めた。

そこでAにメールを一通。「怒って正解だったと思うよ」これだけ。

偶然にもその数時間前にAとメアドの交換をしていたのだ。(こういう奇跡的なタイミングがよくある。笑)

彼からの返信で塾の裏にいることが判明。急いで駆けつける。

Aと軽く話す。彼はとても優しい。

Aは,怒って出て行くときに塾のパソコンを机から落としてしまったことを心配してくれていた。

パソコンは・・・・確かに壊れた。笑

しかし,Aの方が大切だし,BやCが学べるなら,大したことではない。。。?汗

さて,話を戻そう。

Aから簡単に事情を聞き,俺なりの意見を述べる。

その後,どうしたい?と聞くとAはもう大丈夫とのこと。

しかし,BやCにも学ばせたいから,謝らせようと。

教室にいた生徒を集め,

俺「お前らは明るいし,みんないい奴だ。しかし,やり過ぎることがある。例えば今回もAを傷つけた。人を傷つけてまでの笑いは俺は嫌いだ。B,反省しているか?」

B「はい。」

俺「直接Aを怒らせたわけではないけど,C達も反省すべきだと思う。やり過ぎだろ!とか言えるはずだよな。」

Cたちがコクリとうなずく。

俺「もし,Aが『もう嫌だから塾を辞める』なんて言ったら,俺はAだけを残し,あと全員を退塾にすることも一瞬だけど考えてしまった。みんなかわいいし,辞めさせたくはないけど,でも正しい奴が辞めるのはおかしい。」

みんな無言。

俺「しかしAはもう大丈夫だと言ってくれた。」

俺「Bは,しっかりと謝るべきだ。今ではなくてもいいけど,真剣にしっかりと謝るべきだ。そして同じ事を繰り返してはいけない。」

Bはうなずく。

いろいろ話して,「テストが近いんだから切り替えて勉強がんばれよ。」で終わった。

みんな,すっきりした表情で帰宅。テスト前だから家でも勉強を頑張って欲しい。

残ったのは疲れた先生達と,壊れたパソコン。笑

彼らが大きな事を学んだ日でした。

この記事を書いた人

川上 大樹 HIRO先生