【よこボヤ】12月に志望校を下げるのが危険な訳

久々のよこボヤです。

 

生徒や保護者には、あんまり言ったことはないのですが

 

個人的な意見として、

12月に志望校を下げるのは相当な理由がない限り止めた方がいいと思っています。

(模試などの結果次第でこうすると、事前に決めていたりする“戦略的”な変更は全然OKです)

 

リアルに想像してみてください。

 

今まで背伸びをした志望校を目指していたとして、惜しくも届きそうにないから、

ワンランク偏差値の低い学校、今の実力で届きそうな学校にする。

 

そうすると、

もっと勉強しなきゃ受からないと思ってやっていた子が、今の状態をキープすれば受かる子になります。

もともと上を目指す意思をもってガツガツやってきた子でも、視線が下がります。

 

 

つまり、12月。

受験、1・2か月前に志望校を下げると、

受験生の感情としては「受かった」気になってしまうんです。

人間、油断や慢心がどうしても起こってしまう。

 

努力量を何らかの仕組みなどでキープできる場合は、いいのですが

 

他の受験生が冬の追い込みで、1問でも多く、出来る問題を増やそうと必死にやっている中で、「受かった」気になっている子はどんどん周りに抜かされています。1・2カ月あれば、今の学力なんて平気でひっくり返ります。

 

しかも、12月以降の冬の期間は、模試などで周りとの差が把握できない時期でもあります。

 

自分がやってるつもりでも、他の子はもっとやってるかもしれませんし、

今、その校に届かない状況の子が、血気迫る勢いで勉強しています。

 

志望校を下げるのは1秒でできますから、もし下げることになっても、その決定をするのは年が明けてからでも問題ないです。(それも、子ども・親・先生で、事前に話し合って、作戦を立てている前提ですが…)

 

あと、

偏差値が上がったから、志望校をそれに合わせて上げるのも賛成はしません。

 

なぜなら、偏差値帯が上の高校ほど、「その高校」に行きたい子が集まってきます。

 

偏差値が上がったから、志望校のランクを上げる子は、

「その高校」自体に魅力を感じて、本気で目指しているわけではないので、本気で目指している子との競争である入試本番では競り負けてしまうように思います。(圧倒的な実力があるなら、別ですが…)

 

とにもかくにも、受験生の8~9月ぐらい。志望校を決定するときには、今の実力と志望校のギャップをしっかり見定め、12月の結果次第でどうするか等も作戦を立てておくのが重要です。

 

そのために、いろんな準備が必要ですね。

この記事を書いた人

横山 眞己

エイメイ学院数学科・EIMEI-TOP代表の横山です。
EIMEI-TOPは難関公立受験をサポートする塾として、富士見市・ふじみ野市・川越市で結果を出してきました。浦和・大宮・浦和一女など公立上位に限らずお茶の水女子大附属、早稲田本庄、中央大附属など難関私立も直接の指導実績あり。日々、数学の入試問題を解き自己研鑽に励んでいます!