【概念を大切にする指導についてごんぼっち先生から大切なことを学びました】ソヨカふじみ野

色板を使った活動

進学塾寺子屋本楽寺、ごんぼっち先生から学んだ概念を大切に指導についてまとめさせていただきます。



まず、「概念」とは?

形式論理学で、事物の本質をとらえる思考の形式。個々に共通な特徴が抽象によって抽出され、それ以外の性質は捨像されて構成される。内包と外延をもち、言語によって表される。
(実用日本語表現辞典)

なぜ概念を大切にする指導なのか?

結論、学ぶうえでメリットが大きいからです。


僕の算数、数学の授業でも導入のタイミングでは概念を伝えることから始まります。例えば、比例の導入では、関数の概念から生徒たちにお話をします。


「比例の式はね、こんな式なんだよ、比例定数はね、グラフはね〜」という説明は後回しにします。


それよりも夏に富士山の山頂に登ったら、山頂付近の気温って何度くらいだと思う?とか問いかけていきます!


地上の気温が30度くらい、富士山の山頂が3776mで6度くらい!

寒いよね、じゃあ標高1000mの何度くらいだと思う?2000mは?3000mは?

じゃあ、高くなると気温はどうなってる?そうだね、高度と気温はそれぞれ関係してそうだよね〜これが関数なんだよね〜


という具合に授業が進められていきます。


生徒たちも興味津々で聞いてくれたり、じゃあエベレストは!?え、こんなに気温が低いの!?とか他のことにも転用して考えてくれます。


じゃあ、他に関係してる数って何かあるかな?生徒たちに問いかけます

とにかく、具体から入っていくことを授業では意識をしています。

その後に式にしたり、グラフにしたりすることで理解が深まっていきます。

概念を大切にフローチャートを昨日の研修でお話をされていました。

具体物→半具体物→棒積木、タイル、色版→数詞→数字

この流れはこれからも意識して指導をしていきたいと思います。

ワンパターンに陥らせないことの大切さとは?

応用問題が解けない、思考力の問題が解けない、その一つの原因がワンパターンの問題にしか触れてないというのがあると思いました。


研修の中でもお話をされていたのは、数の合成はやるけれど、数の分解はやらないということでした。

5+8=13

このような計算はたくさんやります。(数の合成)

13=○+○

このような計算は実はほとんどやりません。(数の分解)

ワンパターンだけでなく、他の解き方を伝えたり、同じような問題でも異なる出し方をしたり、生徒たちには工夫をしていきたいと思いました。

まとめ

研修の中でも、抽象的すぎる世界に留まっている子どもたちに具体に触れさせる機会を作りましょうという趣旨を話されていました。

現代の子どもたちに認識と経験の欠落が起きているのではないか?

ハッとさせられたお話でした。


塾は大量の問題で認識や経験のカバーをしているだけではないか?


というお話も聞いて、たしかにそれはあるのかなと思いました。

改めて概念、学問の本質に立ち返り、生徒たちに学ぶことの楽しさや面白さを伝えていきたいと思いました。


今まで15年以上教育の現場にいて、1000人以上の生徒たちを担当してきて、気づいたことがあります。


理科が得意なある生徒は博物館やプラネタリウムに行く機会が多く、キャンプや野外体験などの自然での体験が多かったり、星や虫が好きだったり、具体的な体験や経験をしていました。

理科が好きな理由は?と聞くと、「何となくわかるから」と言ってましたが、これは概念を理解してるからだなと思いました。

とにかく、具体、具体、具体、、、。

その後に授業を聞いたり、教科書を読むなどをして、体系的に学ぶことでスッと理解しやすくなっているんだなと思いました。

改めて概念についての学ぶことの大切さ認識できる貴重な機会となりました!

ごんぼっち先生ありがとうございました!!

この記事を書いた人

飯塚豊(づかっち)