配点
【生物66点】知識:45点 思考:21点
【化学34点】知識:6点 思考:28点
生物6割、化学4割の配分で、暗記の多い生物は知識問題がメイン、化学は思考問題がメインとなっている。
まず、理科をとくにあたり大切なのが【前から解くのではなく得意な単元から解く】こと!
今回は生物と化学が出題範囲だったので、化学が得意なら後半から解くべき!
時間がなくてわかるのに解けなかったが一番もったいないので、そうした時間配分の戦略もとても大切。
□大問1 生物 唾液の分解
全問思考問題。
唾液の分解のメジャーな実験。
5問のうち4問が記述問題というのが印象的な大問。
生物は暗記がメインなため、このような実験問題は比較的少ない分、実験内容について記述問題で問われがち。
自分で実験の細かい部分について説明できるように準備しておくと良いだろう。
問われていることは捻られたものではなく基礎的なことなので、実験の図をよく見て正しく答えて欲しい。
□大問2 生物 消化
全問知識問題。ここは暗記ができているかどうかが鍵。
人体模型の図と消化器官の名称がしっかりリンクできるように、暗記の際は図の位置の確認も怠らないようにしよう。
□大問3 生物 消化
小腸の消化に関する基礎的な問題。記述問題も非常によく出るものなのでここはぜひ得点源にしたいところ。
□大問4 生物 肺の呼吸
こちらも大問3と流れが似ており、基礎的な名称を答えた上で最後に一問記述問題がある。
横隔膜の動きは肋骨の動きと合わせて覚えていると良いだろう。
□大問5 生物 刺激と反応
こちらも大問3,4と同様の出題傾向。
(5)の記述問題では『せきずい』という言葉を必ず使わないといけないため、こういった指定がある場合は忘れないように、丸をつけるなどして対策をしよう。
□大問6 生物 血液の循環
中2生物の中で非常に暗記が大変な単元である血液の循環。
今回、図に血液の流れる方向が矢印で書かれていただけまだましだったと思う。
(4)(5)は道筋を聞かれているので、うっかり『〇〇動脈』『〇〇静脈』などと答えてしまいそうになるが、ここは肺循環と体循環が答えになる。
また(7)の有形成分の単語の意味がわからず答えが出ないという人も一定数いる気がする。
漢字の意味から予想してほしい。
□大問7 生物 刺激
全問知識問題。
他の単元に比べ教科書やワークであまり大きく取り扱われない目や耳の刺激。
特に部位の名称は暗記していないと取れないので、細かい部分ではあるが見落とさず暗記して欲しい。
□大問8 化学 質量保存の法則
実験に出てくる物質名が少し長いだけでもう拒否反応って人もいそうではあるが、聞かれていることは至ってシンプル。
(4)や(5)では波線の注意書きがあるので、読み落としのないよう注意してほしい。
□大問9 化学 鉄の酸化
(1)の作図問題はよく出る問題だが、図2のグラフから化合した酸素の質量を求めた上でグラフを書かないといけないため、少し難しい。
また、(3)以降計算問題が続き、特に(5)の未反応の銅の質量を求める問題は計算問題の中でも難易度が高い。
結びついた酸素に着目して比をつかって求めるの
だが、解き慣れていないと難しいかもしれない。
□大問10 化学 マグネシウムの酸化
大問9同様、計算問題多め。酸化銅も酸化マグネシウムも、どの物質について問われているのかをちゃんと読まないともったいないミスをしてしまいがち。
(例えば、反応によって結びついた酸素について聞かれているのに、反応後の酸化マグネシウムについて答えてしまったり。)
計算自体はシンプルなので、比を正しく求められていれば答えは導ける。
□大問11 化学 化学反応式
化学反応式を答えるというシンプルな問題。
もしかしたら授業で『化学反応式を出すから覚えておいてねー!』などと言われていたのかな?
だとしたらそういう問題は絶対に落としてはいけないところ。
矢印の右側、左側、どちらかだけでも正しく覚えていないと係数合わせができないので、ここは暗記を頑張ってほしい。
生物は記述問題が多く、化学は計算問題が多く、簡単な問題と難しい問題のバランスが絶妙で、よく細部まで勉強していないと取れないテストだと感じた。
捻られた問題はないので、ワークをしっかりやりこめば得点につながるだろう。