塾の先生、カンボジアへ④

▼テレビの向こうの世界と、「オークン」

 

3日目。

今日はバラックの貧困地域へボランティアに。その後メコン川の湖、ベトナム移民が水上で暮らす村を見学に。

 

カンボジアとは、まさにこれだ。


テレビの向こうで見たことがある世界はこれだ。


サンダルも履けない子どもたち。
特にバラック地域はメコン川に沿いで、高床式の住居も多い。マジでボロボロだ。
 

そして、今は乾季だが、雨季はかなり水位が上がる。
 

 

建物の色が変わっているところ見える?
この茶色のところまで水が上がってくる。
家は、水上にあるものも。マジで雨季どうなっちゃうんだよ。

そんな場所で、子どもたちに食べ物や文房具などを配った。

 


俺たちがトゥクトゥクで(颯爽と)来ると、子どもたちが集まってくる。表現を選ばず言うなら、マジダッシュで群がってきた。
君たち、どこに隠れてた!?ってくらいにわんさか出てくる。

 

 
けど、びっくりなのが、このあと。
大勢出てきた子どもたちは、全員がきちんと列で並んでいた。
昔はこんなことはなかったけど、みかみ先生たちが行く中で、毎年学び、並べるようになったとのこと。

 



本当にびっくりした光景。
その子どもたち一人ひとりに物資を渡す。

 


手に余るほどの食べ物や文具を抱えて、

「オークン」(ありがとう)と言って、もらっていく子どもたち。

配りながら、なぜか日本にいる生徒たちのことを思い浮かべていた。

 

 

エイメイ生も、この子たちのように、すっと「ありがとう」が出てくるだろうか。そう思ったのは何度も注意したことがあったから。

 


落としたペンや消しゴムを拾ってもらって無言。

 


プリントを目も合わせず顔を向けずに適当にまわす。

 


親が送ってくれた車から無言で降りてくる。

 

 
とかね。

 

 

日本人は、何かをしてもらうことが当たり前になっているのかな。

 

 
小さなことにも、ありがとうって言っていこうよ。日本人。俺も含めてね。

 

 

まるで日本人全体に警鐘を鳴らす偉そうな表現だけど、本当に思う。

 


この子どもたちも、ホームステイ先の家族も、ずっと同行してくれたトゥクトゥクのドライバーたちも、みんなみんな小さなことにでも両手を合わせて「オークン」と言っていた。

 


仏教ならではなのか分からないけど、この文化は本当に素敵だ。

 

 

 

話は戻り、この後はメコン川を渡り湖へ。

ベトナム人の移民が住んでいる「湖の上の村」へ。

 


ワンピースを知っている人なら伝わるはず!イメージはまさに、リアルウォーターセブン!!





湖と言っても、琵琶湖の何倍もある広さの一角に、こういう水上の村があることに、目ん玉が湖にこぼれ落ちるところだった。

 
テレビでも見たことない、ネットでもみたことない。正真正銘本物のはじめて。凄すぎる。

 

そして、この村の学校を訪問。


ここでも食べ物を配って帰ってきた。

 

 

しかしその後にアクシデントが発生!


もらったお菓子をとある子が湖に落としてしまった。残念がっていたが、仕方がない。

大事に持とうね。

その子は教室に戻っていったが、なぜか床下から物音がする。

 

あれ?物音のする方を見てみると、なんと、1人の子が浮いてる学校の床下に降りて行っているじゃない!

 

イメージで言ったら、落ちたものを拾うために、船の裏側に行く感じかな。


そこで落ちた食べ物を足で器用に拾い上げ、よじ登って教室へ。

 

なんてワイルドな奴なんだ…

 

 

今度は村をボートで巡り、子どもがいればお菓子を渡し、時には子どもがボートでお菓子をもらいにくるから渡して

そして水上からやっと陸地へ戻る。

 
ここまでで衝撃を受けすぎてめちゃくちゃ疲労困憊だった。

 

そして俺たちはこの後、hellへ向かっていくのである、、、

 

 

なんつって

 

 

ごーけん

 

 

 

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けんご(ごーけん)