小学生の時や中1のときは、成績上位、上位とは言わずともそこそこ勉強できる子が、
中2になって段々と成績が下がり始め、中3になった時にはその見る影もなくなっているみたいなケースがあります。
「勉強はそこそこできる子だったのに…」と相談を受けることも、しばしば。
これは、中だるみとか、その子自身が勉強していないとかではないパターンがあると最近思ったので、その特徴についてまとめていきます。
パターン①「勉強の目的を見失う」
小学生や中1の時は、言われるがままに勉強していた子が、中2にって思春期を迎えることで、自我を持ち、自分の意思で考えて行動するようになります。
そうなると、今まで勉強をなんとなくやってきた子は、勉強が途端に味気のないつまらないものになります。
いろいろ自分で考えられてしまうからこそ、勉強をやらない理由は無限に思いつきますし
必死に勉強しなくても、今の時代、楽しいことややりたいこと、誘惑は山ほどあります。
学校行事で、気だるそうに、つまんなそうに参加している子がいたでしょ?
まさに勉強でそれが起こってる感じ。
「そこそこでいい」「必死にやる意味がわからない」と、自分を達観しちゃってるようなイメージでしょうか。
でも、学校行事でもそうですが、一生懸命やるから得られることがありますし、必死にやるから楽しくなります。
勉強の意味や目的を、しっかり小学生や中1の時から大人が伝えていくのが大事なのだと思います。
でも、こういう子は中3になったり、高校生になったりして、遅かれ早かれどこかで勉強の意味に自分で気づけることが多い気がします。
自分で考えているからこそ、結局は自分の行動で将来が決まっていくと自覚するタイミングを待つのも大事なのかもしれません。
パターン②「小学生の貯金で勉強しているパターン」
今回メインで書きたかったのはこのパターンです。
小学生の時は、学校の授業を聞いて、宿題をやっているだけでしっかり理解してテストでも点数を取れる子は多いです。
そこから、中1になり、その貯金で、大した努力もせずに、そこそこ上位でいられる子も一定数います。
ですが、中学生の勉強は学年が上がるごとに抽象的になっていきます。
数学は1次関数や証明といった、小学生の内容から発展させた内容に入り、理科は目に見えるものしか扱ってなかったのが、分子や原子、電気など目に見えないイメージしにくい単元が多く入ってきます。
そうなると、中学生になって「正しい努力」をしてこなかった子はついてこれなくなっていきます。
ここでいう正しい努力というのは、学校の授業を受けて、出された課題をやるだけでなく、テスト前には何時間もテスト勉強することが出来たり、派生的な知識も自分で調べたり、インプットとアウトプットを適切なタイミングで繰り返しできることです。
要は…
中2で学校の勉強にしっかりついていくには、中1の時点で小学生から脱皮してテスト勉強できることが必要です。
中2で失速する前に…
大きく分けて2つのパターンに分けて書いてきましたが、もっといろんなパターンがあると思います。
何にせよ大事なことは、小学生や中1の時から正しい努力や正しい意識をもって勉強することです。
中2になる前段階の準備がとっても大事なのだと思います。