大問1・2 復習の基礎問題
正負の数や文字式の基礎計算から空間図形の体積や表面積、作図まで幅広く出題。これで22点分なので、かなり大きい。ミスなく確実に点数を取りたいところだが、復習の単元で忘れていたり、積み残しがあったりすると大きく失点してしまう可能性もある。
大問3~6 1次関数の基本
問題文から1次関数かどうかを判断する問題や増加量の問題、グラフの作図など1次関数に関する基本問題が出題。教科書・問題集レベルの問題なので、テスト勉強をしっかり取り組んでいた子はすらすら解くことが出来たはず。
大問7~8 グラフの読み取り・変域
ここも1次関数の基本となる問題。特殊な問題はないが、変域から式を求める問題には注意したい。実際の座標に落とし込んでイメージするのが大事。
大問9 連立方程式の計算(応用)
連立方程式の解がわかっている状態から方程式の係数を求める問題。代入して、連立方程式を解き、解を出せばよいので手順的には複雑ではない。ミスないように得点したいところ。
大問10 式を求める
1次関数の中では、王道中の問題。応用力を問われるものはなく、基礎基本をちゃんと理解できているかを問われている。教科書や問題集をしっかりやって、確実に点数を取りたい問題。
大問11~14 連立方程式の文章題
連立方程式の文章題が計4題、21点分出題。一度は解いたことがある問題のはずだが、割合・速さが絡んでくると正答率は下がることが予想される。鉄橋の問題も有名だが、普段の勉強の段階で仕上げられたかがカギになる。
大問15 グラフの決定
1つの直線の式がわかっている状態で、もう1つの直線の式の傾きや切片を予想する問題。傾き・切片の意味を正しく問うてる:良い問題。
大問16 関数と図形
交点の座標や直線と軸と交点を求めて、座標内にできる三角形の面積を求める問題。さしあたり難易度は高くないが、一度解いたことがない人は何をすればいいか困惑する可能性がある。
大問17 グラフの決定
大問15同様、傾きや切片を予想する問題。傾き・切片の意味を正しく問うてる、良い問題。
大問18 1次関数の利用(記述)
文章が1次関数と言えるかどうかを記述する問題。自分の意見を言葉でまとめる必要があるので、苦戦するかもしれない。関数の概念を正しく理解している必要がある。
大問18 連立の利用
いわゆる100点防止問題。学年で解けた子がいるのか気になるところ。
総評
全体として、教科書レベル・問題集レベルの基本的なことを問われる問題で構成さえれているため難易度は高くない。問題量も多くないので、時間的な制約も厳しくはない。しかし、1問の点数配分が重いので、1個のミスで大きく減点してしまう。なお、6割が基本問題、4割が応用問題というバランス構成だった。
学校の先生からの「基本的なことを理解できてますか?」というメッセージを強く感じた。多分、問題集を解いていれば一度は触れたことがある問題ばかりだったでしょう。高得点を取るには、分かった気になっている、できる気になっているではダメ。一度であった問題は、分からないところ徹底的になくしていく勉強を心がけるようにしたい。