
令和7年度、埼玉県公立入試
国語の問題を解いて。
小説は今回もいい文章で、
読みながら涙が、、、
今朝は生徒の見送りもあり、
朝4時台に起きたので、
涙もろくなっているのかも、、、
今回は、高校生活の最後の合唱の話。
仲間の想いと、
先生の想いを受けて、
主人公が心を動かされていく。
行事ごとには、
トラブルがつきものではあるけれど、
それをポジティブに乗り越えていこうという
素敵な物語でした。
さて、ここからは問題ごとのポイントをまとめていきます!
※問題の難易度を
易 ◎ ◯ △ ▽ 難 で示します!
大問1、小説
生徒たちにも感情移入しやすい、読みやすい内容で、
場面展開もわかりやすい文章。
問題は選択問題がやや難しい印象。
1.選択問題 ◎
心情を読み取る問題なので、定石通り、「セリフ」をきちんと読み取る。
2.記述問題 ◯
心情を読み取る問題。
傍線部に指示語があるので、見る部分も探しやすい。
注意点としては、解答の前半を書けないと減点があると思われる。
3.選択問題 △
文章内容と大きく外れていないので、比較的どの選択肢も当てはまりそうな感覚になる。
傍線の直前に「好き」の内容が書かれているので、それをもとに考えていく。
4.記述問題 ◯
前後文、指定語句があり、解答に活用できる。
該当の部分を組み合わせて解答を作成すればよい。
5.選択問題 △
ここ数年の定番問題である、「内容・表現」を問う問題。
選択肢の前半の事実に当たる部分を丁寧に吟味する。
ウ、は順序が違うだけなので、惑わされないように注意。
「適切でない部分」を本文で素早く確認する。
大問2、語句、文法、会話文
今年の入試からの変更点はこの大問2のみ。
問2が、会話文問題になり、その会話文の中に語句・文法問題が入った。
問題比率も、
語句・文法3:会話内容2
から、
語句・文法2:会話内容3
に変更。
1.漢字 ◯
難易度は低め。「ホウソウ」は前後文を読まないと間違える可能性がある。
2-1.文法 ◎
活用形の問題で、選択肢も簡単、ひねりもないサービス問題。
2-2.敬語 ◎
基礎的な敬語知識問題。落とせない。
2-3.会話文、選択問題 ◎
選択肢をよく読み、直前の会話との関係を見る。
選択肢に類似性もないので素早く解答したい。
2-4.会話文、書き抜き問題 ◎
書き抜きの対象文が短く、字数指定もあるため、迷わず解ける。
ここも素早く解答したい。
2-5.会話文、選択問題 △
指定された人物の会話を見て、選択肢と照らし合わせる。
丁寧に読めば読み取れるものの、やや時間がかかる問題。
大問3、説明文
文章量は例年通り。
内容は人類学的な内容で、身近な内容ではないが、難解な理解を必要とするものではないので、文章を一読で理解して読み進めたい。選択問題がやや難しいので、記述の問題で得点をしっかり取りたい。
1.選択問題 ◎
状況の説明の問題なので、読み進めれば答えは書いてある。
「つまり」「言い換えれば」と、言い換えが多用されているので、内容的にも重要であることが読み取れる。
プナン社会における「ビッグマン」がどう生まれるのかについて理解すること。
2.記述・書き抜き問題 ◎
前後文が大きなヒントになる。
Ⅰは、謝意を伝える「言葉」を入れるのを忘れずに。
この解答がプナン社会を理解するうえでのまとめになるので、文章理解の助けにもなる。
3.選択問題 ◯
傍線部に指示語があるので、直前の内容を踏まえて解答する。
エの解答の、「常に正しい」というような、限定の言葉には注意。
4.選択問題 △
イ、エ、の二択で、選択肢を吟味。
短時間で吟味するのが難しい問題。
5.記述問題 ◯
なぜ「儚い、最小限の権力」なのか、を問う問題なので、権力が剥奪されやすいという内容の解答になることを予測する。
そのうえで、前後文と、キーワードがあり、これも解答に活用できるため、比較的易しい記述問題。
対象部分を組み合わせ、文意が通るかの確認も忘れずに。
4.古文
古文は訳のヒントがあるため、先に問題を見ること。
今回は和歌の内容が問4にあるため、それを確認してから本文を読むこと。
1.仮名遣い ◎
「オットセイの法則」を使って解く。
2.記述問題 ◯
前後文がヒント。
「季節に合わない」という言葉をもとに、「秋」という言葉を解答に入れるのを忘れないように。
3.主語の問題 ◎
仰す=おっしゃる、と尊敬語なので、主語選びのヒントになる。
古文は登場人物にマークをし、誰の会話なのかを明確にすること。
4.和歌の内容 ◯
会話文でほぼ内容が出ているため、本文と簡単な照らし合わせで解答可能。
5.作文
例年出ている、複数資料、グラフの読み取り問題。
読み取る項目として、どこに着目するかをはっきりさせないと、内容に一貫性がなくなっていまう可能性があるため注意。
自分が体験として書きやすい項目を素早くチョイスすること。
個人的には、「食べ残し」に着目して書くと書きやすい印象。
書くべきテーマが、「食品ロスの削減のためにわたしたちができること」なので、
それがないと大きな減点になるのでしっかり書くこと。
全体の所感
ここ数年は、平均点が60点前後で、今回も同様の平均点になると思われる。
小説も、説明文も、読みやすい内容のため、時間のかけすぎでのタイムアップに注意。
大問2、大問4の難易度が易しいため、確実に点を取っていきたい。
今までの努力が、しっかりと発揮されていますように。