【TOP TIMES No.2】東大合格者への祝辞

東大合格者への祝辞

 去年のTOP TIMESの中でも紹介しました毎年春に発表される「東大合格者への祝辞」。

 

毎年、日本の最高峰の大学に受かった人たちに送られる先人からの言葉には重みがあり、とても学びがあります。

 

今年は、新型コロナのようなパンデミックが世界で二度と起こらぬように奮闘している国際機関でリーダーを務めている馬渕さんの言葉です。ぜひ全文読んでみてください。

そして、これを読んで僕の考えたことも同時にまとめていきます。

“夢は、探し続けて行動し続ける人にしか見つけることはできないということ”

 馬渕さんは、小さいころから持ち続けた夢があったわけではないそうです。大学生になって興味がある授業を片っ端から受けていく中で、「世界中のどんな貧困地域の人々でも、日本なら簡単に直せる、あるいはかかることもない病気に命や可能性を奪われずに人生を生きられる、そのサポートをしたい」という大きな夢を持ったそうです。

馬淵さんは言います。

“夢というのはほとんどすべての人が抱え続ける悩みですが、夢は、待っていれば突然降ってくるものではありません。探し続けて、行動してみて、その中で少しづつ「彫刻」のように形作っていくものだと思います。周りに流されず、自分の興味のままに、探し続けてください。”

  

これは、中学生の君らがぶつかる「志望校をどうすればいいか」という悩みにもつながりますね。

 

でも、当たり前ですが、ほとんどの中学生が高校というものがどんなものかわかりません。高校の名前を知っているだけで、どんな学校か、先生たち通う生徒たちの雰囲気、部活・行事など勉強以外への熱量を知らないんです。

 

夢が見つからない、志望校が決まらないと悩む人は、まずは行動しましょう。

志望校なら、先輩や先生に話を聞いたり、ネットで調べたり、でも一番いいのは実際に高校に行ってみることですね。

 

≪百聞は一見に如かず≫自分の目で見て、肌で感じることが重要です。そうして、探していく中でこの高校はここがいい、この高校はこれが嫌だという

自分の夢がかたどられていくわけです。

 

そういう風に自分の心に問いかけることをさぼると、「友達が行くから」や「親がこの高校にいけというから」とか「この学校に行けば褒められるから」とかそういう選び方をする人が出てきます。

 

残念ですが、馬渕さんの言葉を借りるなら

“幸せの尺度が「自分が他人にどう評価されているか」”

になってしまっているんですね。

 

他人の評価を気にする他人の人生ではなく、自分がやりたいことに突き進む自分の人生を生きて欲しいです。そのために、行動し続けましょう。

 

 

“「環境が人を作る」”

 馬渕さんの言葉をそのまま引用します。

“人間は弱くも強くもあり、自分のいる環境をたった一人で突き抜けて大きく成長していくことはとても難しいですが、逆に凄い人たちの中で、あるいは修羅場に身を置いて、難しい挑戦を続けていると、それが普通にできるようになって、その次のさらに大きな機会に手が届くようになります。”

  

君らは4月からSS70を取得することで、厳しい環境に自らの意志で飛び込みました。こういう厳しい環境に身を置くことはとても勇気のいることです。

 

そんな勇者たちが集まったSS70は、各学校・各校舎で成績上位をとる能力だけならず、意欲も凄まじい生徒たちで構成される集団へと成り上がりました。

 

こういう“環境”が大事です。

 

最初は苦労することもあろうと思いますが、2・3か月経てば、これが“普通”になっていきます。

 

そうなったとき、君は今いる地点よりはるか高いところに立っていることになるでしょう。前述した志望校に関しても、上位校を目指す意味は、レベルが高い環境に身を置けることにあります。

 

ぜひこれからも“環境”を求めて、よりよい選択をしていってください。

 

この記事を書いた人

横山 眞己

エイメイ学院数学科・EIMEI-TOP代表の横山です。
EIMEI-TOPは難関公立受験をサポートする塾として、富士見市・ふじみ野市・川越市で結果を出してきました。浦和・大宮・浦和一女など公立上位に限らずお茶の水女子大附属、早稲田本庄、中央大附属など難関私立も直接の指導実績あり。日々、数学の入試問題を解き自己研鑽に励んでいます!