みんなの顔が変わっていった。
この瞬間が、ターニングポイントとなり、
反省会、授業前後の生徒とのコミュニケーションが増えていった。
この雰囲気を感じてか、塾長はみずほ台校舎に来なくなった。
すると、退塾の電話は減っていき、次第になくなっていった。
代わりに体験希望の連絡が入るようになった。
もちろん、誰よりも長く校舎にいることは継続した。
次第に生徒たちが増えていった。
こうして新生みずほ台校舎は、新たなスタートを切ることができた。
あのとき、自分が誰かのせいにして投げ出さなかったから、
塾長がが愛情を持って困難を乗り越えるまでサポートしてくださったから、
そして何より、あのとき一緒に戦ってくれた先生たちがいたからこそ今のエイメイグループがあるのだと思う。
だからこそ、いまでも大切にしていることは、先生たちあっての職場であること。
当時の先生たちは、いま各校舎で塾長をしていたり、経験を活かして塾長のサポートをしてくれていたりする。
そして、自分もたくさんの人に支えてもらっている。
自分は器用じゃない。1人では何もできない。誰かが自分を毎日助けてくれる。
《最終話へつづく》