【TOP TIMES No.4】少子高齢化

少子高齢化

この言葉を聞いたことがない人は、いませんね。

 

子供が少なく、日本全体の年齢が上がり、簡単に言えば老人が増えていっているのが今の日本です。君らも、言葉自体は知っているでしょうが、この問題が君らにどんな問題を引き起こすか考えたことがありますか??

 

少子高齢化は、君らが「なぜ勉強しなければならないのか」ということにも繋がってくる大問題です。その真意をまとめていきましょう。

 

 右の図は、厚生労働省が発表している出生数(その年に生まれた子どもの数)の推移をまとめたものです。

 現中3の生まれ年、2007年は約109万人です。1989年は125万人ですから、17年で16万人減っています。

 さらに、初めて出生数が120万人を下回ってから初めて110万人を下回るまで12年かかっていて、110万から100万になるまでは11年かかっています。しかし、100万から90万と90万から80万はそれぞれ3年間です。

 

 君らは約30人1クラスで学校生活を送り、委員会や係などを分担して行っていますね。少子化は、クラスの人数が減り、1人が2・3個の委員会や係を同時に行わないといけないイメージです。

 

この急激な加速度で起こっている危機に気づいていない大人は想像以上に多いです。なぜなら、基本的に大人たちは、今起こっている問題をどうするかに必死です。2040年とか2050年とか、未来の若い人たちの暮らしのことなんて考えられてない。

 

少子化はこの危機に対して、現在の中高生たちが働き盛りになる頃には社会構造が激変することやあと20年で、年金制度、社会保障の仕組みなど、今の様々な仕組みが維持できなくなることなんて誰にでもわかることなのです。

 

「生き残る種とは、最も強いものではない。もっとも知的なものでもない。それは変化に最も適応した種である。」 チャールズ・ダーウィン(1809~1882)

 これは、『種の起源』を書いたダーウィンの言葉です。生物の進化を説いたこの本の一説は、変化の激しい現代を生きる僕らに向けてのメッセージでもあります。

 

日本ひいてはこの世界は大きく変化しています。人口減少も一つの例でしかありません。

 

将来の自分の生活を「誰かがなんとかしてくれる」というのは幻想であり、君らが大人になるころには「自分の身は自分で守るしかない」という状況になるかもしれません。

 

 大人になって君らの中には会社勤めをする人もいるでしょう。福利厚生の充実した会社は、少子化関係なく狭き門ですから、勉強してないと論外で、ただ勉強してただけでも、門前払いになるかもしれません。

 

または、起業する人もいるでしょうが、人口減少に伴う新しいビジネスを生み出すにも知恵や問題意識が必要です。

 

中高生だからこそ「自身がどのような生活や仕事を求めるか」を明確にイメージしてそこに近づく努力を惜しんではいけません。ぼんやりと時間を浪費する余裕はないと思うのです。

 

 世の中の変化を感じ、常に行動できる人が《生き残れます》。

 

中高生の勉強は、世の中を深く知るための“手段”になりえるものです。

 

今、必死になって勉強しておくことは、君らの将来を確実に明るくすることでしょう!

この記事を書いた人

横山 眞己

エイメイ学院数学科・EIMEI-TOP代表の横山です。
EIMEI-TOPは難関公立受験をサポートする塾として、富士見市・ふじみ野市・川越市で結果を出してきました。浦和・大宮・浦和一女など公立上位に限らずお茶の水女子大附属、早稲田本庄、中央大附属など難関私立も直接の指導実績あり。日々、数学の入試問題を解き自己研鑽に励んでいます!