日々面談をしていると親子関係でも気なることが増えてきてます。
数年前に実際にあった気になるやり取りを紹介します。
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【三者面談でのできごと①】
先生:「どうしてこの高校を受験しようと思ったんですか?志望の理由を教えてください!」
生徒:「え~っと、、、」
保護者様:「この学校は、家からも近くて、今の偏差値に合っていて、説明会に行ったときに…」
先生:「お母様申し訳ないです。○○くんに聞いていますので、答えさせてあげてください。」
保護者様:「すみません。」
先生:「では、○○くん、どうですか?」
生徒:「お母さんがこの学校がいいから、ここにしなさい。と言ったからです。」
先生:「お母さんが、高校に通うわけじゃないよね?○○くんの行きたい理由はあるのかな?」
保護者様:「あるよね!通学が楽だし、お兄ちゃんも言ってたから雰囲気もわかるし!」
先生:「お母様申し訳ないです。○○くんに聞いていますので。」
生徒:「特にないです。」
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上記のやり取りは実際に、過去の三者面談であったことです。
いつまでも親が決める!では、何もできない、何も決められない、
考えられない大人になってしまいます。就職先も親が決めますか?
結婚相手も親が決めますか?このままではきっと、就職して会社を休むときに
親が上司に連絡を入れるような状況になってしまうでしょう。
もう中学生です。中学校のあとの進路は、義務教育ではなく自分の意志で決める。
子どもたちが自分の未来を自分で決められるようになるためにも、
今のうちに考えさせる練習をしていかなければいけません。
あの、有名なイチロー選手のお父さんは、小さい頃から、
イチロー少年と毎日野球の練習をしていて、
本人にアドバイスをする際には
「お父さんは、○○だと思うけど、イチローはどう思う?」
と必ずイチロー少年に考えさせていたそうです。
野球の試合中は、自分で考えるしか方法がないから、
その練習として心がけていたそうです。
ここで大切なのは、「じゃあこれからはなんでも自分で考えなさい!」
と言ってしまわないことです。
今まで考える練習をしてこなかったのに、いきなり今から全部自分で考えなさい!
と言ってもできません。
イチロー選手のお父さんのようにヒントを出してあげながら最後の判断を本人にさせる。
上手くいったときには、大げさに褒めてあげる。
上手くいかなかったときには、一緒にその原因を考える。
そうやって自分の中の引き出しの数を増やしてあげるといいと思います。