6月だったか、7月だったかな?
忘れちゃった。
そんなある日の授業が終わり、そのあとに事は起こった。
1人のエイメイ生が
プチトマトのように顔を赤くして、
ペンギンのような足取りで前へ来た。
今から偏差値70取れますか?
川女に行けますか?
そう聞いてきた。
返答までの間、ほとんどなかったと思う。
行けるよ。本気でやればね。
今考えれば、結構無謀だったかもしれない。
でも、その瞬間に表情が明るくなった
目を輝かせながら、川女に行きたい!なぜならね〜って語り始める。
これは、本気だなって感じた
そのあと隣の208教室へ呼び、改めて話。
結果、川女を志望校へ。
この2年前の出来事が、頭にびちーーーっとこびりついてる。
授業後の、ほんの一瞬の出来事。
石と石を擦ったような一瞬の火花が、
一瞬で大炎へと変わったあの瞬間。
今日も見たんだ。その大炎を。
あの時よりも大きな、そして真っ赤な炎を。